現在、コロナウイルスによる自主的自粛措置継続中で、あまり遠くにお出かけできません。この期間を利用して、過去に行った世界遺産について書いてみようと思います。この旅は、かつてドイツに勤務していた2004年9月に行ったものです。

ザールブリュッケン 2004,9,25

 フェルクリンゲン製鉄所が世界遺産に登録されたのが1994年。ケルンの大聖堂よりも早く登録された工業遺産です。教科書にでてくる「産業革命」は、1700年代の後半からイギリスで始まりました。この流れは1830年ごろからヨーロッパ各地に広がりを見せていきます。フェルクリンゲン製鉄所が建てられたのは1850年代。ドイツの工業化がいよいよ本格化していきます。

 9月25日、午前中は父の剣道があり、午後12にスタート。「もしかしたら泊まるかも。」と準備も怠りなく、フェルクリンゲンに向かいます。高速を快調に進むこと40分、突然の渋滞で25分の足止め。仕方なく高速を降りてヴォルムスに寄っていくことにしました。ヴォルムスはルターが宗教会議でカトリックを批判し、破門されたところです。有名な大聖堂と、ルターの記念碑があります。ヴォルムスに着いてみると、ライン川畔に建つ門の素晴らしさに驚きました。大聖堂よりも立派に見えました。(でも、それが何なのかはわかりません。)大聖堂はミサのため中には入れず、外から眺めるだけになりました。次にルターの記念碑を見て、木の人形の店を見てから出発。ちょっと殺風景だったヴォルムスと、あっという間にお別れです。

立派な門。ピンボケが痛い。
ヴォルムス 大聖堂。中には入れず。
ルターの記念碑らしいが、よくわからん。

 次はいよいよ目的地のフェルクリンゲン。ここは、フランスとの国境沿いにあるザールブリュッケンという都市のそばです。フランスの香りがすると本に書いてありましたが、何がフランス的なのかフランスを知らない我が家には知る由もありません。とにかく目的地の製鉄所に向かいます。

 製鉄所は、今は一部しか操業していませんが、世界遺産に登録されたために中の見学ができることになっています。ほーほー、インカの秘宝展をやってるのね。それじゃあ入場料を払って・・・。19オイロ、ちょっと高いな。さあ、見学だ。しかし、インカの秘宝展以外は何もありません。「ひょっとして、入るところ間違った?」係の人に聞いたところ、製鉄所の入り口は別なのでした。幸い、製鉄所も見るにはあと8オイロ出せば良く、被害は最小限に抑えられました。

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製鉄所の駐車場。世界遺産なのに、客は少ないようだ。
おー、迫力あるな。

 製鉄所跡は、すごい大きさと迫力です。鉄鉱石をはこぶリフトや、高炉もすごい規模です。ヘルメットをかぶり、階段を登り、いろいろな施設を見学します。工員が使っていた階段なので、下が丸見えでかなりの恐怖です。でも、上から見た製鉄所の姿は圧巻です。よくこれだけのものを作ったものです。ああ、やっぱり来て良かったなあと思いました。

お城より喜んでる感がある。
ヘルメット返却して、見学終了。
そして遊ぶ。

 夜になると製鉄所跡には電気がつき、きれいにライトアップされるそうですが。節約のために家に帰ることにしました。夜の製鉄所は絵はがきでがまんしましょう。

 帰り道、突然移動遊園地をみつけて突入。秋祭りをやっていたのでした。さっそく最初の切符売り場で乗り物券を10回分購入。しかし、乗ろうとした所で「これはだめ。」と言われるしまつ。どうやら乗り物ごとに券はちがうらしい。仕方なく「券を買った場所のあれに5回ずつ乗ってこい!」と言ったものの、1回で気持ち悪くなったみたいで、残りは払い戻ししてもらいました。8時になったのでそろそろお帰り。また高速に乗って、途中夜景を楽しみながら10時半ごろに帰宅しました。

途中で見つけた移動遊園地。
切符は乗り物ごとに買わないとだめよ。

教訓 遊園地の乗り物券は、よく確認して買いましょう。

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